ガスハイドレート(読み)がすはいどれーと(その他表記)gas hydrate

デジタル大辞泉 「ガスハイドレート」の意味・読み・例文・類語

ガス‐ハイドレート(gas hydrate)

大陸棚斜面の海底下数百メートルのところやシベリアアラスカ永久凍土中など低温・高圧場所で生成される、水の分子間にガスを閉じこめてシャーベット状になった化合物。ガスがメタンの場合はメタンハイドレートという。将来エネルギー資源として期待が高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガスハイドレート」の意味・わかりやすい解説

ガスハイドレート
がすはいどれーと
gas hydrate

海底の大陸斜面堆積(たいせき)物や永久凍土中に存在し、水分子のつくる籠(かご)状構造の中にガス分子を含む化合物。ガス分子がメタンである場合は、メタンハイドレートとよばれる。

[村田明広]

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世界大百科事典(旧版)内のガスハイドレートの言及

【天然ガス】より

…一つのカテゴリーは,再生可能な供給源で,バイオマス,都会の廃棄物および動物の残渣(ざんさ)であり,もう一つのカテゴリーは再生不能な供給源で,石炭の地下ガス化,泥炭のガス化,オイルシェールのガス化,炭層からのガスおよび異常高圧帯geopressured zoneのガス,タイトサンド・ガス,デボニアンシェール・ガスである。そのほかメタンの潜在的供給源としては,寒冷地や深海底の低温または高圧力環境下でメタンがシャーベット状で賦存しているガス・ハイドレートがある。このうち現在ある程度の生産の実績をもち,商業化が進められているのは,デボニアン・シェールとタイトサンド・ガスである。…

※「ガスハイドレート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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