海御座船(読み)うみござぶね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「海御座船」の意味・わかりやすい解説

海御座船
うみござぶね

江戸時代の将軍大名などの航海用として特別念入りに造られたお召し船。河川用の川御座船に対しての呼称近世では,中国・西国筋の大名が参勤交代に使ったが,船体は通常の関船 (せきぶね) 造りで,これに豪華な屋形を設けたので,御召し関船ともいった。江戸幕府の『天地丸』,高松藩の『飛竜丸』,熊本藩の『波奈之丸』,薩摩藩の『住吉丸』などがその典型で,いずれも全長約 30m,幅 7m前後,深さ 2mあまりの船体に美しい2階造りの屋形を設けていた。櫓は 70~80丁立てであるが,2人漕ぎの大櫓では 50丁立て前後であった。

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