海東繹史(読み)かいとうえきし

改訂新版 世界大百科事典 「海東繹史」の意味・わかりやすい解説

海東繹史 (かいとうえきし)

朝鮮李朝の学者韓致奫(かんちえん)(1765-1814)が中国,日本の書籍545部から朝鮮関係記事を集めて編纂した書籍。70巻26冊。東夷諸国と檀君時代から高麗までの歴史を述べた〈世紀〉をはじめ,全体を17の志・考に分け,引用文に考証見解が加えてあり,正祖時代の実学派の一大成果といわれる。続編に,韓致奫の遺稿を彼のおい韓鎮書が編纂した《地理考》15巻があり,地理研究資料として評価が高い。
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