最新 地学事典 「海水準変動曲線」の解説
かいすいじゅんへんどうきょくせん
海水準変動曲線
sea-level change curve
地質時代を通じての海面の陸地に対する相対的昇降を表した曲線。海面変化曲線とも。地球の気候変動の平均的な状態を表わすのに適している。特に第四紀については,全球的なイベントである氷期─間氷期が周期的に繰り返すため,氷床量の増減に伴う全球平均海水準変化が,対象とする過去の環境に関する一次情報を与えるという意味でも重要。最終間氷期から現在にかけての海水準変動曲線は,放射性炭素やウラン系列核種を用いた年代決定を行った造礁サンゴなど海水準の指標の高度分布に基づいて作成されている。より古い時代については,氷床量の増減に伴う海水の酸素同位体比変化が,海底に堆積した微化石を分析することで求められることを使っている。さらに,第四紀より古い時代については,堆積物の変化から求めた堆積相解析によって求められている。石油探査データを使ったベイル曲線(P. Vail, 1977)やハック曲線(B.U.Haq et al, 1987)などが有名。
執筆者:横山 祐典・根元 謙次
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

