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海洋プレート かいようプレートoceanic plate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海洋プレート
かいようプレート
oceanic plate

海洋底を構成するプレートのことで,大洋中央海嶺というプレート生成口からわき出てきたマントル物質が冷えて固化したものである。太平洋の大部分を覆う太平洋プレートは最も広い面積の海洋プレートである。日本列島南方には,フィリピン海プレートと呼ばれる海洋プレートが横たわっている。海洋プレートはプレートわき出し口から遠ざかるほど年齢が増え,さらにプレートの厚さや水深は年齢の平方根に比例して増加する傾向がある。海洋プレートは,平均すると 70~80kmの厚さがある。最も古い海洋プレートは西太平洋のマリアナ諸島の東方海域にあり,約2億年の年代を持つ。一方,大陸およびその縁辺部を占めるプレートは大陸プレート continental plateと呼ばれる。ユーラシア・プレートは大陸プレートの一例である。大陸プレートは,楯状地という古い年代を持つ部分で厚く (100~200km程度) ,活動的な大陸縁辺部では薄いところもあるようである。海洋プレートに比べると,一般に大陸プレートの運動速度は小さい。地球の歴史が約 46億年であるのに対して海洋プレートが相対的に若い年代を示すのは,大洋中央海嶺で生まれた海洋プレートがしばらく地表を動いた後に海溝部に達し,そこから地球深部に沈み込んでゆき,地表から消失するためである。

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世界大百科事典内の海洋プレートの言及

【オフィオライト】より

…一般にはこのような成層構造が乱れていることが多い。オフィオライトは現在の海洋地域の,地殻‐上部マントル(海洋プレート)をつくる岩石の構成や構造とよく似ており,その断片と考えられている。つまり古い地質時代に,海嶺で形成された海洋プレートが拡大し陸と衝突した時,陸の上にのし上がった部分とみなされる。…

【海底地形】より

…マントルは地下60~90kmを境にして,上部は硬いリソスフェア,下部は軟らかいアセノスフェアに分けられる。プレートとはこの地殻とリソスフェアを合わせた部分のことで,海洋底では海洋地殻を有する海洋プレート,大陸地域では大陸地殻を有する大陸プレートとなっている。大陸プレートはアセノスフェアより軽く,海洋プレートはそれよりやや重く不安定な状態でアセノスフェアの上に浮かんでいると考えられる。…

【プレートテクトニクス】より

…カナダのウィルソンJ.Tuzo Wilson(1965),イギリスのマッケンジーDaniel P.McKenzie(1967),フランスのル・ピションXavier Le Pichon(1968),アメリカのモーガンW.Jason Morgan(1968)とサイクスLynn R.Sykes(1968)ら(かっこ内は主要論文の発表年)が,この理論の成立にとりわけ重要な役割を果たした。 プレートには,主として海底から成るものと,主として陸から成るもの,および海と陸が半々に近いものがあり,前2者はそれぞれ海洋プレート,大陸プレートと呼ばれることがある。この呼び方は必ずしも海と陸の全面積の大小にはよらず,たまたま注目するプレート境界に海があるか,陸があるかによって名づけられることが多い。…

※「海洋プレート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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