法則の辞典 「海洋底拡大の理論」の解説 海洋底拡大の理論【sea floor spreading theory】 中央海嶺や大裂谷に沿ってマントルの上昇流のためにマグマが上昇し,その結果海洋地殻が生成するので,新しい海底がつくられ,古い地殻は側方に押されながら,マントル対流によって運ばれて1年当たりで1~10cmほどの速度で中央海嶺から遠ざかり,海底が広がっていき,やがて海溝部にくると落ち込んで再びマントルへ戻るという壮大な理論.これによってヴェーゲナーの大陸移動説*の根拠が与えられたことにもなる.この仮説は海底の地形,地質,地球物理学上の諸現象を統一的に説明可能で,プレートテクトニクス理論に支持を与える. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報