海洋音響トモグラフィーシステム(読み)かいようおんきょうトモグラフィーシステム

百科事典マイペディア の解説

海洋音響トモグラフィーシステム【かいようおんきょうトモグラフィーシステム】

トモグラフィーとは,病院での検査で使われる,X線・超音波などを使った断層写真撮影法のこと。同じ原理を用い,低周波を使って海水の状況を調査し,立体的な画像として表示するシステムを海洋音響トモグラフィーシステムと呼ぶ。実際のシステムは,海中の発信器から発した低周波を,離れた海中にある受信器で受け,それぞれに内蔵された高精度クロックにより要した時間を計る。こうした作業を複数の発信器・受信器間で繰り返すことにより,海中の音速分布を把握。海中での音波の伝わるスピードは,海水の密度と圧力によって変わることから,スーパーコンピューターによる計算で温度,塩分,流速などを割り出して立体表示する仕組み。日本でも1989年から海洋科学技術センターが開発に取り組み,1995年に実験装置が完成した。

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