立体(読み)リッタイ

デジタル大辞泉 「立体」の意味・読み・例文・類語

りっ‐たい【立体】

いくつかの平面曲面で囲まれて、三次元空間一部を占める物体。また、幾何学対象としての空間図形。「六面立体

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立体」の意味・読み・例文・類語

りっ‐たい【立体】

  1. 〘 名詞 〙 いくつかの平面や曲面によって囲まれた、空間的広がりをもつ図形。いくつかの平面で囲まれた立体を多面体という。立体図形。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「立体」の意味・わかりやすい解説

立体
りったい

柱体、錐体(すいたい)、多面体、球のように空間の限られた一部分であって、面で囲まれたものを立体という。普通、立体といえば、無限に延びていないものであるが、無限に延びた円柱円錐のようなものも立体とよぶこともある。立体をもっと広く考えて、直線、平面のようなものをも含めたときは、空間図形という。空間図形の性質を研究する学問を立体幾何という。また、立体を平面上の図で表すのには、普通、見取図が使われるが、さらに精密な方法としていろいろな投影図法がある。そのなかで、もっともよく用いられるのは、平面図、立面図、および側面図をかいて示す正投影である。

栗田 稔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「立体」の意味・わかりやすい解説

立体 (りったい)
solid

平面上に描かれた図形に対し,空間的ひろがりをもった図形を立体という。例えば,球,直方体,角柱,角錐,円柱,円錐などは立体である。なお,立体ということばは空間の意味にも用いられる。例えば立体図形とは空間図形すなわち空間にある点,線,面,角,立体などで作られる図形のことで,立体幾何学とは空間図形を扱う幾何学のことである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android