海部八郎(読み)カイフ ハチロウ

20世紀日本人名事典 「海部八郎」の解説

海部 八郎
カイフ ハチロウ

昭和・平成期の実業家 元・日商岩井副社長。



生年
大正12(1923)年6月29日

没年
平成6(1994)年6月28日

出生地
東京

学歴〔年〕
神戸経済大学〔昭和22年〕卒

経歴
昭和22年日商岩井入社船舶、航空機部門で辣腕を振るい、“日商に海部あり”といわれた。38年取締役、42年常務、45年専務を経て、49年副社長。54年ダグラス航空機購入をめぐり外為法違反容疑で逮捕(ダグラス・グラマン事件)。55年7月東京地裁で同法違反と議院証言法違反により懲役2年、執行猶予3年の有罪判決が確定。この間、55年5月退任。同年日商岩井の子会社・国際汽船の社長となるが、57年11月解任。58年3月極東海運実業を設立し、社長。以来海外企業トップとの交流、情報交換など、国際エコノミストとして活動。62年山田建設(現・ロイヤル建設)社長に就任、平成4年退任。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「海部八郎」の解説

海部八郎 かいふ-はちろう

1923-1994 昭和時代後期の経営者
大正12年12月6日生まれ。昭和22年日商(のち日商岩井,現双日)に入社。創業者高畑誠一にみとめられ,船舶・航空機部門で活躍し,49年副社長となる。55年航空機売り込みをめぐるダグラス・グラマン事件で外為法違反,議院証言法違反で有罪となり,失脚。平成6年6月28日死去。70歳。東京出身。神戸経済大(現神戸大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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