海驢島(読み)とどしま

日本歴史地名大系 「海驢島」の解説

海驢島
とどしま

礼文島北端スコトン岬の北方一・二キロにあり、周囲四キロ・標高三〇メートルの無人島レブンシリ(近藤重蔵蝦夷地関係史料)には「ホンムシリ」、「蝦夷日誌」(二編)には「ポンモシリ」と記載されているが、今井八九郎の一八三四年(天保五年)の礼文島測量製図(東京国立博物館蔵)には「トヽシマ」、秋田藩勘定方のレフンシリ嶌略図(利尻町立博物館蔵)には「トヽ嶌周廻凡二十五丁」とあり、「場所境調書」には「周廻二十四五丁程之島有之、廻りは一面岩石ニ而中央は平地、此処江春分はトヾ多く参り候を土人ども取獲、依てトヾ島と唱候よし」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「海驢島」の解説

海驢(とど)島

北海道礼文島の北方約1.2kmに位置する無人島。名称は明治期までトドが生息していたことにちなむ。「海馬島」とも書く。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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