礼文町(読み)れぶんちよう

日本歴史地名大系 「礼文町」の解説

礼文町
れぶんちよう

面積:八一・三三平方キロ

昭和三四年(一九五九)九月、礼文村が町制を施行して成立した礼文郡の町。稚内市の西北西約五〇キロの日本海に位置する礼文島およびその北の海驢とど島からなる。礼文水道を挟み、南約一〇キロに利尻りしり島がある。礼文島中央に標高四九〇メートルの礼文岳があり、その南北には標高一〇〇―二〇〇メートルのゆるやかな山地が続く。西部海岸は海食崖が断崖絶壁をなす。利尻礼文サロベツ国立公園に含まれ、固有植物のレブンアツモリソウもも岩周辺の野生植物など、花の島として親しまれている。東岸を主要道道礼文島線が通る。島の南東部に位置する香深かふか港は稚内港利尻島鴛泊おしどまり(利尻富士町)沓形くつがた(利尻町)と定期航路で結ばれている。近世リイシリ場所に含まれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「礼文町」の意味・わかりやすい解説

礼文〔町〕
れぶん

北海道北西部,日本海に浮ぶ礼文島全域および付属島を含む町。 1959年町制。地名はアイヌ語レプウンシリ (沖の島の意) に由来。江戸時代後期よりニシン漁で栄えた。ホッケカレイタラコンブウニなどの漁獲が多く,水産加工主体の食品製造工業が立地する。中心集落は香深 (かふか) 。利尻島などとともに利尻礼文サロベツ国立公園に属する。稚内からフェリー就航北部礼文空港がある。面積 81.64km2。人口 2509(2020)。

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