南樺太(からふと)の西能登呂(のとろ)(クリリオン)岬西方約80キロメートルの海上にある小島。旧称(アイヌ名)トドモシリ島。フランス人探検家ラ・ペルーズの命名およびロシア名はモネロンМонерон/Moneron島。ロシア連邦サハリン州の所属。南北に長く約7キロメートル、面積16平方キロメートル。中央に台南岳(438メートル)がそびえる。下部は第三紀層の堆積(たいせき)岩、上部は火山岩よりなる。季節により、トド(海馬)、アシカのほか、エトピリカなどの海鳥も多く生息する。第二次世界大戦前は樺太庁本斗(ほんと)支庁に属し、海馬村の人口は751(1942)であった。古丹(こたん)、鴎沢(かもめざわ)などの漁村があって、ニシン、タラ、ナマコ、コンブなどを産した。1983年(昭和58)9月、付近の海域で大韓航空機撃墜事件が発生した。
[渡辺一夫]
ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...