消費的文化(読み)しょうひてきぶんか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「消費的文化」の意味・わかりやすい解説

消費的文化
しょうひてきぶんか

文化本来は生産的なものであるのに対し,人間の営為的な側面特定の非生産的なものに向けることによって人間を社会政治から離脱させ,逃避,退行させるような機能を果す文化をいい,ここでは無関心大衆が形成されていく。資本主義経済が高度化した大衆社会化時代に特徴的なものといわれる。消費的文化として,商業主義的大衆娯楽マス・コミュニケーションなどが典型とされている。

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