涙川(読み)ナミダガワ

デジタル大辞泉 「涙川」の意味・読み・例文・類語

なみだ‐がわ〔‐がは〕【涙川】

涙があふれ流れるのを川にたとえた語。また、川のように流れ出る涙。なみだのかわ
「つれづれのながめにまさる―袖のみぬれて逢ふよしもなし」〈古今・恋三〉

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精選版 日本国語大辞典 「涙川」の意味・読み・例文・類語

なみだ‐がわ‥がは【涙川】

  1. [ 1 ] 涙が多く流れることを、川にたとえた語。川のように流れる涙。涙の川。
    1. [初出の実例]「人知れずしたに流るるなみだがはせきとどめなむ影やみゆると」(出典:班子女王歌合(893頃))
  2. [ 2 ] 地名伊勢国歌枕和訓栞に、一志郡の川という。
    1. [初出の実例]「男の伊勢の国へまかりけるに 君がゆく方に有りてふ涙河まづは袖にぞ流るべらなる」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)離別・一三二七)

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