液化装置(読み)えきかそうち

百科事典マイペディア 「液化装置」の意味・わかりやすい解説

液化装置【えきかそうち】

気体液体に変化させるための装置。気体を断熱膨張させると温度が下がることを利用するのが一般的。圧縮した気体を細孔をもった弁から噴出させてジュール=トムソン効果により冷却させ,これを熱交換器に通して圧縮機に戻し,この過程を繰り返し次第に温度を下げ液化するハンプソン=リンデの液化法,円筒内で断熱膨張によって冷却した空気を,流入してくる気体の予冷に用いるクロード液化法,その改良であるクロード=ハイランド液化法などがある。液化装置によってつくられる液体ヘリウム液体窒素は,物質科学分野の低温物性研究のほか近年では広く物理・化学・生物の基礎研究にも用いられ需要が増大している。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む