涸魚(読み)かくぎょ

精選版 日本国語大辞典 「涸魚」の意味・読み・例文・類語

かく‐ぎょ【涸魚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かく」は「涸」の漢音 ) 水がない所にいる魚。今にも死にそうな状態、必死に助けを求めている状態などのたとえ。こぎょ。
    1. [初出の実例]「敵三万余騎を四方に受て、籠鳥の雲を恋ひ、涸魚(カクキョ)の水を求むる如くなれば」(出典太平記(14C後)二〇)

こ‐ぎょ【涸魚】

  1. 〘 名詞 〙 水がかれてしまった所にいる魚。
    1. [初出の実例]「病雀久留篋。涸魚猶在筌」(出典:江吏部集(1010‐11頃)中・観右親衛藤亜相述懐詩不改本韻依次奉和)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「涸魚」の読み・字形・画数・意味

【涸魚】こぎよ

枯魚

字通「涸」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android