六訂版 家庭医学大全科 「淋菌による結膜炎」の解説
淋菌による結膜炎
(感染症)
淋菌による結膜炎(淋菌性結膜炎)は、性行為感染症(STD)のひとつです。感染した人との性行為や、感染した女性が出産する時に胎児に感染(産道感染)します。結膜炎発症までの潜伏期間は1~3日ですが、早期破水のある時は、より早い時期に発症します。高齢者ほど重症になりやすいといわれています。
大部分が両眼性です。化膿度が非常に強く、大量の膿性クリーム状
なお、
検査は、眼脂の培養を行い、病原菌の検索と薬剤の感受性試験を行うことが基本ですが、病状から類推することが可能です。
治療は、ペニシリン系抗生物質が第一選択薬です。近年、ペニシリン耐性(薬が効かない)の淋菌が増加しているので、注意が必要です。
病気に気づいたら、必ず眼科専門医を受診してください。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報