出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
淋疾をおこす病原菌。ナイセリア科ナイセリア属の細菌で、グラム陰性。腎臓(じんぞう)形の対をなす双球菌であり、尿道炎の膿汁(のうじゅう)中によくみられる。大きさは0.6~1マイクロメートル。白血球に取り込まれていることが多く、大きさはほぼ一定である(培養菌では大きさはさまざまとなる)。鞭毛(べんもう)、胞子、莢膜(きょうまく)は形成しない。培養の際は、普通寒天では発育しないため、血液寒天やチョコレート寒天を使用する。また、二酸化炭素環境下で培養すると、半透明白色、平滑形の集落を形成する。淋菌は体外に出されると速やかに死滅するので、検体はできるだけ早く培養しなければならない。また、55℃の条件では5~10分で死滅し、乾燥にも弱い。淋菌はチンパンジーに腟(ちつ)炎をおこすといわれるが、一般にはヒトにのみ病原性を示すとみられている。罹患(りかん)性器に健康粘膜が接触(性交、接吻(せっぷん)、産道通過)することにより感染し、心内膜炎、尿道炎、性器粘膜の炎症、関節炎、菌血症などをおこす。
[曽根田正己]
…淋菌の感染によって起こる性病の一種で,医学的には淋疾という。古くは淋毒あるいは消渇(しようかち),屢尿(しばゆばり)とも呼ばれた。…
※「淋菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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