淡路国大田文(読み)あわじのくにおおたぶみ

日本歴史地名大系 「淡路国大田文」の解説

淡路国大田文
あわじのくにおおたぶみ

一巻

成立 貞応二年四月三〇日

原本 皆川文書

解説 淡路国国領・庄園のすべてについて、田畠面積地頭名、庄園の本家、さらに浦や寺社等を記した大田文承久の乱二年後の作成で、没官された前地頭と乱後の新地頭が併記されていて、承久の乱の影響が如実に示される。浦が記されていて、水軍の配置状況も判明する。原本が伝来することも貴重。活字本は続群書類従本等があるが、原本を翻刻した「兵庫県史」(史料編中世九)が最良。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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