デジタル大辞泉 「淪」の意味・読み・例文・類語 りん【淪】[漢字項目] [音]リン(呉)(漢)1 さざなみ。「淪漪りんい」2 沈む。落ちぶれる。「淪没・淪滅・淪落/沈淪」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「淪」の読み・字形・画数・意味 淪11画 [字音] リン[字訓] さざなみ・しずむ[説文解字] [金文] [字形] 形声声符は侖(りん)。侖に相次第して連なるものの意があり、淪とは波紋をいう。〔説文〕十一上に「小波を淪と爲す」とあって、さざなみの意。〔詩、魏風、伐檀〕は美しい木樵り歌で、「坎坎(かんかん)として輪を伐り 之れを河の(ほとり)に(お)く 河水くして且つ淪(なみだ)つ」と歌う。ものが沈むとき波紋を生ずるので、沈淪・淪没の意がある。〔書、微子〕に「今、殷は其れ淪喪せん」とは淪亡の意。を〔説文〕十四下に「山(さんぷ)、陷るなり」としており、土地の陥没をいうのは、淪の拡張義の用法である。[訓義]1. さざなみ、風で波だつ。2. しずむ、いる、おちいる、ひたす。3. ついで、つぐ、つらなる。[古辞書の訓]〔名義抄〕淪 シヅム・カクル・ミダル・スボム・スボル・シヅカナリ・マミル・ホロブ・ヒキヰル 〔字鏡集〕淪 マミル・スボル・ワカス・シヅム・ナシ・ウカブ・ホロブ・ツクス・ケス・シヅカナリ・カクル・ミダル・ヒキヰル[語系]淪liunは圓(円)hiunと畳韻。淪は波紋のまるく広がるをいう。また隕・・殞hiunは上より落ちる意。水においては淪没・淪喪という。[熟語]淪▶・淪▶・淪猗▶・淪佚▶・淪陰▶・淪翳▶・淪▶・淪陥▶・淪棄▶・淪屈▶・淪傾▶・淪誤▶・淪忽▶・淪▶・淪失▶・淪辱▶・淪逝▶・淪寂▶・淪喪▶・淪塞▶・淪替▶・淪躓▶・淪墜▶・淪▶・淪匿▶・淪波▶・淪破▶・淪敗▶・淪飄▶・淪伏▶・淪敝▶・淪暮▶・淪放▶・淪没▶・淪歿▶・淪昧▶・淪滅▶・淪落▶・淪▶・淪惑▶[下接語]委淪・淪・淪・隠淪・淪・下淪・混淪・渾淪・消淪・声淪・清淪・淪・沈淪・漂淪・泯淪・幽淪・淪 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報