コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

沈淪 チンリン

3件 の用語解説(沈淪の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

ちん‐りん【沈×淪】

[名](スル)《「沈」も「淪」もしずむ意》
深く沈むこと。
「廃頽した感情の中に其の身を―させようと勉めるのであった」〈荷風腕くらべ
ひどくおちぶれること。零落。
「悲惨な境界に―せぬまでも」〈寅彦・科学者と芸術家〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

大辞林 第三版の解説

ちんりん【沈淪】

( 名 ) スル
〔「沈」も「淪」もしずむ意〕
深く沈むこと。 「真正に不景気で人心が-してる時であつたならば/緑簑談 南翠
おちぶれること。零落。淪落。 「貧困の底に-する」

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沈淪
ちんりん

中国の作家郁達夫(いくたつふ)の中編小説。第一小説集『沈淪』(「創造社叢書(そうしょ)第3種」1922・泰東図書局)所収。旧制一高特設予科、八高と学んだ自己の留学体験を下敷きとし、異国日本で生活する高等学校の学生「私」の自意識の葛藤(かっとう)、恋愛の苦悩などを私小説風に描いた作品。叙情的な描写に加えて多感な青年の内心の苦悩を祖国中国の命運と不可分なものとして描き、五・四運動の高揚が急激に衰退した、いわゆる5.4退潮期の青年たちの間に大きな反響をよんだ。発表当時、赤裸々な描写によって「肉欲描写作家」「淫書(いんしょ)」などとそしられたが、周作人の論文「人の文学」などで高く評価された。郁達夫の出世作であるとともに、中国近代文学を代表する作品の一つである。[小谷一郎]
『駒田信二・植田渥雄訳『沈淪』(『現代中国文学6』所収・1971・河出書房新社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

沈淪の関連キーワードシニシズムエキゾチシズムエロチシズムストイシズム頼もし尽くレイシズムロマンチシズム静む

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone