深志野村(読み)ふかしのむら

日本歴史地名大系 「深志野村」の解説

深志野村
ふかしのむら

[現在地名]姫路市御国野町深志野みくにのちようふかしの

飾東しきとう郡に所属。西に開く荒神こうじん谷の入口を占め、その西をあま川が南流する。南は御着ごちやく村。東側の山上と北東部に、戦国時代に御着城主小寺氏の家臣が館を構えていたという(飾磨郡誌)。「峯相記」に「深志野以下、所々ニ権現アマクタリ給由」とある。慶長国絵図に「ふかしの村」とみえる。江戸時代を通して姫路藩領。正保郷帳に深篠村とみえ、田方三九九石余・畠方一四二石余。元禄郷帳に深志野村と記される。天保(一八三〇―四四)頃の領内郷村高覚書(前橋市立図書館蔵酒井家資料)に免四ツ二分、本田高六七三石余・新田高九八石余とある。用水花田はなだ井に依存したが、段丘面開田が広く、旱魃時には苦労している(花田史誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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