日本歴史地名大系 「深良津浦」の解説 深良津浦ふからづうら 大分県:津久見市深良津浦[現在地名]津久見市四浦(ようら) 深良津久保泊(くぼどまり)浦の東、津久見湾に面する四浦半島の北岸中央部付近に位置する。深浪津浦とも記した(正保郷帳など)。天正一四年(一五八六)一二月鳩(はと)浦の鳩兵部少輔源介らとともに「深浦」の賀島三河守・主殿助は久保泊塁で島津軍の侵入を防いでいる(大友家文書録)。江戸時代は佐伯藩領上浦(かみうら)村を構成する一村であった。享和三年(一八〇三)の郷村仮名付帳(佐伯藩政史料)では上浦村枝郷とされるが、「伊能忠敬測量日記」文化七年(一八一〇)三月二日条には落野(おちの)浦の枝村と記される。正保郷帳では津久見郷に属し、田方九石余・畑方五石余、日損所で柴山がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報