津久見市(読み)つくみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

津久見〔市〕
つくみ

大分県南東部,津久見湾にのぞむ市。 1951年津久見町と日代,四浦,保戸島の3村が合体して市制。中心市街地の津久見は,かつて漁村であったが,1916年,佐伯線 (現 JR日豊本線) の臼杵-佐伯間開通を契機に石灰石の採掘が始り,翌年セメント工場が操業開始,21年には町制施行と,急速な発達をとげた。周辺は彦岳,姫岳,胡麻柄山など標高 600m前後の古生層山地で,良質の石灰岩が採掘される。現在セメント製造は基幹産業となっており,最大1万t級の船舶が接岸できる津久見港 (1949年開港場,51年重要港湾指定) からおもにアジア諸国に向けて輸移出されている。一方で,セメント工業に伴う公害が問題となっている。津久見川をはさむ山地斜面では,明治末期以来ミカンの栽培が行われており,缶詰工場もある。上青江にある尾崎小ミカン先祖木は天然記念物。大友宗麟の墓,キリシタン関係の旧跡,カルスト台地の八戸高原などがある。津久見湾岸一帯と八戸台は日豊海岸国定公園,残りの大部分が豊後水道県立自然公園に指定されている。国道 217号線が通る。面積 79.48km2。人口 1万7969(2015)。

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