鎌倉時代後期には臼杵庄の領家職は九条家から分れた一条家に伝領され、地頭職は北条得宗家に伝えられていたと思われる(豊後国弘安図田帳)。南北朝時代になると大友氏の所領に組込まれた(永徳三年七月一八日「大友親世所領所職等注進状案」大友文書)。永享七―八年(一四三五―三六)大友持直は攻め寄せる周防大内・伊予河野軍に対し姫岳に籠城し抵抗したが、一族の寝返りもあり落城した(同八年七月五日「室町将軍家御教書」小早川家文書など)。当地域で活動した在地武士として津久見氏や薬師寺氏らが知られる。一五世紀末頃の三月一一日の大友親治書状(薬師寺文書)に「津久見衆舟馳走人数」、同じ頃の四月二五日の大友親治安堵状(同文書)に「津久見五人衆」とみえ、また一六世紀半ばの一〇月一七日付大友義鑑感状(同文書)には薬師寺内蔵助に宛てて「今度兵船馳走之刻、賊船懸合遂防戦、被疵之由候」などとあり、いずれも大友氏麾下の水軍(海部衆)の一員として活躍している。薬師寺氏は一時期臼杵庄の管理を担当する庄政所に任じられていたと推定される(年未詳六月一日「大友氏加判衆連署奉書」同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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