深見保(読み)ふかみほ

日本歴史地名大系 「深見保」の解説

深見保
ふかみほ

現輪島市深見町付近に比定される。大屋おおや庄の内。建長三年(一二五一)九月二三日の三条公俊譲状案(醍醐寺文書)に「深見」とみえ、公俊から息女祇女に、その後は祇女妹の阿古に譲られている。のち公俊息公為が当保を含む大屋庄などの伝領を争ったが、正嘉二年(一二五八)二月二一日、祇女―阿古への相伝が追認されている(「後嵯峨上皇院宣案」同文書)。鎌倉末期頃と推定される崇徳院御影堂領目録案(華頂要略)には「大屋庄十ケ村」のうちに当保がみえ、年貢一二貫文の地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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