淵野辺新田(読み)ふちのべしんでん

日本歴史地名大系 「淵野辺新田」の解説

淵野辺新田
ふちのべしんでん

[現在地名]相模原市鹿沼台一―二丁目・淵野辺五丁目・淵野辺・共和一―四丁目・高根一丁目・由野台一―二丁目・大野台一―二丁目・同五丁目・同七丁目

溝境みぞざかい新田東側の木曾きそ野を開発した新田。秣場新開実録(相模原市史五)によれば秣場見分役人の勧奨により文化元年(一八〇四)開発を出願し、その後再三の請願にもかかわらず放置された。同一四年漆櫨植付勧奨のため廻村中の最上徳内が淵野辺村に立寄った際にまた斡旋を依頼し、翌年許可された。新開予定面積一七七町六反余、淵野辺村請八二町八反余、根岸ねぎし(現東京都町田市)請二三町二反余、木曾村(現同)請七一町五反余の開発が始まったが、根岸木曾両村は淵野辺村が一方的に事をはこんだとして開発に消極的であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android