一つの池で2種以上の水族を養殖すること。1種だけを養殖する単養に対する語。混養の主目的は、水面を余すことなく、また立体的に利用し、給餌(きゅうじ)した飼料が残らないように、あるいは天然餌料をむだなく利用することである。混養に用いられる種類は互いに無害であり、食性や生活の場において競合しないものを選択する。混養の顕著な例は、中国のコイ科魚類の施肥養魚にみられる。つまり、魚種はソウギョ(草食)、ハクレン(植物プランクトン食)、コクレン(動物プランクトン食)、コイ(雑食)、青魚(底生動物食とくに貝類)などで、これらを混養し、池の生産力を最大限に利用する方法が行われている。単養より単位面積当りの漁獲量は多い。
[小橋二夫]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...