添野村(読み)そえのむら

日本歴史地名大系 「添野村」の解説

添野村
そえのむら

[現在地名]いわき市添野町

しぶ川流域の山中にあり、南は石塚いしづか村、西と北は江畑えばた村。菊多きくた郡に属した。近世領主の変遷は磐城平藩領から寛永一一年(一六三四)泉藩領、元禄一五年(一七〇二)幕府領、寛保二年(一七四二)以降棚倉藩領だが、幕末には棚倉藩領四〇三石余・泉藩領五一石余となる(旧高旧領取調帳)。文禄四年(一五九五)の四郡検地高目録に「そいの村」とあり、高三八八石余。慶長一三年(一六〇八)の岩城領分定納帳(内藤家文書)では高四五四石余。正保郷帳では田方四〇九石余・畑方四五石余。元禄郷帳では高四五九石余。宝暦七年(一七五七)後猿田うしろさるたに新しく溜井をつくりたいと願書(いわき市史)を出し、人足四千一八五人のうち村方で一千五〇〇人を出すので、残りを他村から出してほしいと願っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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