朝日日本歴史人物事典 「渋沢宗助」の解説
渋沢宗助
生年:寛政6.12.2(1795.1.22)
江戸末期の武蔵国榛沢郡血流島村(深谷市)の名主,養蚕改良家。生家は血洗島村の渋沢一門の豪農で,のちに活躍する渋沢栄一,尾高惇忠は,宗助の甥に当たる。天保4(1833)年から弘化1(1844)年にかけて,奥州,信州などの養蚕家から技術を学び,安政2(1855)年に『養蚕手引抄』を自費出版。同書は自分の研究と体験に基づいて,北武蔵地域の旧態依然たる養蚕方法を改めようとしたもの。また若くして剣術を学び,村内に練武館という道場を開いている。<参考文献>『新編埼玉県史・資料編』16巻
(黒須茂)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報