渋皮が剥ける(読み)しぶかわがむける

精選版 日本国語大辞典 「渋皮が剥ける」の意味・読み・例文・類語

しぶかわ【渋皮】 が 剥(む)ける

① 人の皮膚がむける。表皮が切れる。
浮世草子・新御伽婢子(1683)三「此刀をぬいて人に切付侍るにしぶ皮もむけず」
② あかぬけして美しくなる。しぶがむける。しぶりかわがむける。しぶりかわが取れる。しぶけが抜ける。
談義本・八景聞取法問(1754)四「兎角持つべき物は渋皮のむけた娘」
物事になれてたくみになる。
※俳諧・本朝文選(1706)一・辞類、示僧古鏡辞〈李由〉「一とせ先師、関の旅寝の比ま見えて、一棒をうけたりといへども、いまだ渋皮もむけず」

しぶりかわ【渋皮】 が 剥(む)ける

※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「親仁切付られしに、しぶり皮(カハ)もむけず、あやうき命をたすかられし也」
※浮世草子・好色一代男(1682)三「しぶりかはのむけたる女は、心のまま昼寝して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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