渡らひ(読み)ワタライ

デジタル大辞泉 「渡らひ」の意味・読み・例文・類語

わたらい〔わたらひ〕【渡らひ】

生活のためにする仕事世渡りのわざ。なりわい。また、暮らし向き。
「自ら勢家に託きて―を求む」〈孝徳紀〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「渡らひ」の意味・読み・例文・類語

わたらいわたらひ【渡・活】

  1. 〘 名詞 〙 世渡りのためにするわざ。生活のための仕事。また、生活。なりわい。すぎわい。活計生計
    1. [初出の実例]「主(あろし)貧困を歎き、自ら勢家に託て活(ワタラヒ)を求む」(出典日本書紀(720)大化二年三月(北野本訓))
    2. 「年頃わたらひなどもいとわろくなりて、家もこぼれ、使ふ人なども得ある所にいきつつ」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android