渡文(読み)わたしぶみ

精選版 日本国語大辞典 「渡文」の意味・読み・例文・類語

わたし‐ぶみ【渡文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事務引き継ぎの際、現存する管理物または事務の現状を目録風に記して、前任者より後任者へ渡す文書。渡目録。
    1. [初出の実例]「右文書、以往代代院主渡文無之」(出典高野山文書‐康永元年(1342)六月一日・谷上院調度文書渡目録)
  3. 売買証文譲り状。渡し状。
    1. [初出の実例]「(たしか)に己れ渡す由の渡文をて金打て渡せば、請取ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む