渡文(読み)わたしぶみ

精選版 日本国語大辞典 「渡文」の意味・読み・例文・類語

わたし‐ぶみ【渡文】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事務引き継ぎの際、現存する管理物または事務の現状を目録風に記して、前任者より後任者へ渡す文書。渡目録。
    1. [初出の実例]「右文書、以往代代院主渡文無之」(出典高野山文書‐康永元年(1342)六月一日・谷上院調度文書渡目録)
  3. 売買証文譲り状。渡し状。
    1. [初出の実例]「(たしか)に己れ渡す由の渡文をて金打て渡せば、請取ぬ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む