渡来川北遺跡(読み)わたらいがわきたいせき

日本歴史地名大系 「渡来川北遺跡」の解説

渡来川北遺跡
わたらいがわきたいせき

[現在地名]美濃市大矢田 渡来川北

長良ながら川右岸の大矢田おおやだ地区に位置する。長良川の支流渡来川により開析された段丘面に立地する縄文時代草創期・早期、弥生時代中期・後期、古墳時代、奈良時代の複合遺跡。平成一二年(二〇〇〇)から調査が実施されたB地点では、縄文時代草創期の遺構・遺物は5下層面から最下層面である8層において確認されている。

遺構は水場遺構および石器製作跡で、水場遺構は六三六個の砂岩礫で形成される配石遺構と溝状遺構により構成される。配石の基本的構造は上面と下面に分かれ、上面には板状の砂岩を配置し、下面には中心核となる湾曲した砂岩が配置されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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