渡沼村(読み)わたぬまむら

日本歴史地名大系 「渡沼村」の解説

渡沼村
わたぬまむら

[現在地名]大利根町旗井はたい

中新井なかあらい村の西に位置し、北を利根川が流れる。西の外記げき新田との境になが沼がある。地名は、沼が多く隣家へ行くにも沼を渡るような地であったことによるという(大利根町地名考)。田園簿では渡沼新田と記され、高一三九石余で皆畑、幕府領。元禄郷帳では八〇石余、国立史料館本元禄郷帳では幕府領。八〇石余のまま幕末に至る(天保郷帳・旧高旧領取調帳など)。享和二年(一八〇二)には三卿の一家である一橋領(「向川辺領大難渋之始末書上帳」小林家文書)、天保三年(一八三二)には幕府領(「向川辺領村々高書上帳」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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