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温泉銘 おんせんめいWēn quán míng

世界大百科事典 第2版の解説

おんせんめい【温泉銘 Wēn quán míng】

中国,唐第2代太宗の行作品。この温泉は現在の西安の東方,臨潼(りんどう)県の驪山(りざん)温泉のことで,太宗はこの地に離宮を造営し,たびたび来遊し,温泉銘の碑を立てた。碑は現存しないが,その拓本の一部分が,剪装巻子本の形で,フランスのペリオがもち帰った敦煌(とんこう)文書の中から発見され,羅振玉によって,太宗の自撰自書と断定された。奔放自在な,中国史上屈指の大皇帝の書らしい書で,同じく太宗の自撰自書と考えられる《晋祠銘》とともに高い評価を得ている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の温泉銘の言及

【拓本】より

…漢石経の拓本が作られたかどうかは疑問であるが,唐の初めに隋代の図書を集録した《隋書》経籍志の中に,三字石経(魏石経)の《尚書》と《春秋》とがみられ,これが記録に残る最古の拓本ではないかといわれる。唐代になると拓本の実物が敦煌から発見され,フランスの国立図書館に所蔵されている唐の太宗の《温泉銘》は不完全ではあるが,終りに永徽4年(653)の墨書があり,この年よりも古いことが明らかで,世界最古の拓本といってよい。そのほかに欧陽詢の《化度寺邕禅師塔銘》(同じものの一部分がロンドンの大英博物館にある)と柳公権の《金剛般若波羅蜜経》があり,以上3点ともみな全拓本を1行ずつ切り離し適当な大きさにして横につないだ剪装(せんそう)本である。…

※「温泉銘」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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