温谷村(読み)ぬくたにむら

日本歴史地名大系 「温谷村」の解説

温谷村
ぬくたにむら

[現在地名]武生市大塩おおしお

西南に入込む大塩谷の中央にある。中世の大塩保内の一村で、慶長三年(一五九八)九月の越前府中郡在々高目録に「大塩村温谷分」として高一〇六六・七一石が記される。正保郷帳に「温谷村」、天保郷帳には「大塩温谷村」と記す。正保郷帳によれば田方九八八石余・畠方七七石余。福井藩領。寛政四年(一七九二)の支配下村々高家人数留(「越前宗門帳」所収)によれば、家数五八(うち高持三六・雑家二二)・人数二二七。


温谷村
ぬくだにむら

[現在地名]今庄町上温谷かみぬくだに

田倉たくら川の中流北岸にあり、東は小倉谷おぐらたに村、西は古木ふるき村。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では「たくり部都部べとべ郷」に含まれ、寛永元年(一六二四)七月一五日付越前国府中三国領知行帳(佐久間家旧蔵文書)に村名がみえる。正保郷帳によれば田方五一石余・畠方一六石余。天保郷帳では元文・宝暦の大水のため一四石余減ずる。貞享三年(一六八六)福井藩領より幕府領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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