湘君湘夫人(読み)しょうくんしょうふじん(その他表記)Xiāng jūn, Xiāng fū rén

改訂新版 世界大百科事典 「湘君湘夫人」の意味・わかりやすい解説

湘君・湘夫人 (しょうくんしょうふじん)
Xiāng jūn, Xiāng fū rén

中国古代の文学作品《楚辞》九歌篇に歌われる2人の女神湖南省にある湘水の神とされ,また洞庭湖水神でもあって,湖中の君山にその祠廟がある。《山海経(せんがいきよう)》に洞庭の山に住む天帝の2人の娘のことが見え,漢の《列女伝》では,この2人は尭帝の娘で舜の妃である娥皇と女英であって,舜が蒼梧で死ぬと2人は湘水に身を投げてその神になったのだとされている。湘君湘夫人はこの2女神に比定されるが,一説には湘君は男神,湘夫人は女神で,2人は夫婦なのだともされる。現在の民間伝説では,湘君・湘夫人を天帝のもとを逃げ出し下界で夫婦となった金童と玉女だとしている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む