改訂新版 世界大百科事典 「湯平」の意味・わかりやすい解説 湯平[温泉] (ゆのひら) 大分県中部,由布(ゆふ)市の旧湯布院(ゆふいん)町南西部にある温泉。大分川の支流花合野(かごの)川の谷間,標高約600mに位置し,JR久大本線湯平駅からバスの便がある。石畳の道をはさんでぎっしりと旅館が並び,昔ながらの湯治場の風情を残す温泉街である。泉質は純食塩泉で,泉温は60~80℃。利用されている泉源数は13(うち自噴8)。700年前,麻生摂津守藤原秀勝が発見したという伝説が残る。温泉から九州横断道路(やまなみハイウェー。1994年無料開放)沿いの山下池,小田の池(いずれも火口湖)までのハイキングコースがある。執筆者:勝目 忍 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by