日本歴史地名大系 「湯所上の惣門」の解説 湯所上の惣門ゆところうえのそうもん 鳥取県:鳥取市鳥取城下湯所上の惣門[現在地名]鳥取市湯所町(ゆところちよう)一丁目湯所中の惣門の北にある郭内九つの惣門の一。この門を出ると湯所上ノ丁となる。古くは山手口(やまてぐち)ともいった(鳥府志)。安政六年(一八五九)の城下絵図によれば、湯所中の惣門よりの距離は約三八間。当門から出る道は北に向かい、下の御厩と天徳(てんとく)寺の前に出る。ここから北東山手に進めばサイノタワを経て円護(えんご)寺に至り、また南西へ少し下れば湯所中の惣門から北に向かう道と交わる。湯所上ノ丁の南端、当門の前に番人屋敷があった。享保一八年(一七三三)六月には湯所上の惣門など四ヵ所の惣門の通行は以前どおりに復し、他は四つ時を限り閉じることと定められている(因府年表)。松(まつ)の丸麓のこの一帯は池田長吉が城構を南東に広めるまでは山下(さんげ)の丸および城下町であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by