湯本茶屋
ゆもとちやや
[現在地名]箱根町湯本茶屋
東海道沿いにあり、北を須雲川が流れ、東は湯本村、西は須雲川村、北は塔之沢と接する。
近世は小田原藩領。もとは湯本村に属したが、貞享三年(一六八六)の村明細帳(県史四)によれば寛永一〇年(一六三三)独立し、畑四町二反余、山畑一町四反余、農間稼に茶屋商売、小田原・箱根への小上げ取、かや木・薪取などを行っていた。江戸後期には街道土産としての挽物細工が盛んとなり、寛政三年(一七九一)の「東海道名所図会」には、名主伊豆屋門右衛門宅が挽物細工の名品店として紹介され、「花美なる諸品を細工して色々彩り塗て店先に飾る、(中略)湯本伊豆屋の店諸品多し」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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