湯涌(読み)ゆわく

改訂新版 世界大百科事典 「湯涌」の意味・わかりやすい解説

湯涌[温泉] (ゆわく)

石川県金沢市湯涌町にある温泉食塩泉,40℃。白山連峰の医王山のふもと,浅野川上流にある。養老年間(717-724)の開湯と伝えられ,藩政時代から湯治場として栄えてきた。金沢市の中心部から最も近く,静かな山峡のたたずまいが魅力となっている。標高400mの高原にあるため夏は涼しく,〈北陸軽井沢〉とも呼ばれ,十数軒の旅館が温泉街を形成している。南の高尾山中には加賀藩時代の歴史的建築物を集めた江戸村があり(現在は移築され,旧江戸村茅葺き農家群として残る),付近にはボート遊びが楽しめる玉泉湖,医王山スキー場などがある。JR北陸本線金沢駅からバスが通じる。
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百科事典マイペディア 「湯涌」の意味・わかりやすい解説

湯涌[温泉]【ゆわく】

石川県金沢市,市街の南東16km,医王山麓にある温泉。含石膏弱食塩泉。40℃。8世紀泰澄の開湯と伝え,江戸時代には湯役銀を加賀藩に納めている。医王山スキー場の基地。北陸本線金沢駅からバス。

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