デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源季兼」の解説 源季兼 みなもとの-すえかね ?-? 平安時代後期の官吏。醍醐(だいご)源氏,源俊兼の子。石見守(いわみのかみ),木工権頭(もくのごんのかみ)となり,正四位下にいたる。康治(こうじ)2年(1143)父から伝領した能登(のと)(石川県)若山荘を皇嘉門院に寄進し,領家職を確保。のち荘園本家は九条家に,領家職は季兼の娘婿となった日野資長の子孫につたえられた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by
朝日日本歴史人物事典 「源季兼」の解説 源季兼 生年:生没年不詳 平安末期の官人。父は土佐守源俊兼。摂関家の藤原忠通に仕えて,石見守から木工権頭を経るなかで摂関家の政所の経営に尽くす。一方,能登国の500町におよぶ大荘園の若山荘を忠通の娘皇嘉門院に寄進したが,これはのちに九条家に伝えられ,季兼の子季長が九条家に仕えるようになり,以後,子孫は九条家に仕えるようになる。<参考文献>五味文彦『院政期社会の研究』 (五味文彦) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報 Sponserd by