源有房(読み)みなもとの ありふさ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源有房」の解説

源有房(2) みなもとの-ありふさ

?-? 平安時代後期の官吏,歌人
源師行(もろゆき)の子。源有仁(ありひと)の養子。正四位下にすすみ,養和元年(1181)左近衛(さこんえの)中将となった。周防(すおう)中将とよばれる。「中宮亮(ちゅうぐうのすけ)重家歌合」などに出詠,「新勅撰和歌集」に2首はいる。平家一門とちかかった。家集に「有房集」。

源有房(1) みなもとの-ありふさ

?-? 平安時代後期の官吏。
源顕仲(あきなか)の子。式子内親王賀茂斎院のとき(1159-69),斎院長官をつとめた。正五位下。伯大夫とよばれる。歌が「千載和歌集」に3首,「新続古今和歌集」に2首はいっている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の源有房の言及

【野守鏡】より

…鎌倉時代の歌論。作者は,源有房,天台僧(氏名不詳)など諸説がある。1295年(永仁3)9月に成立。…

※「源有房」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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