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源有仁 みなもとのありひと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

源有仁
みなもとのありひと

[生]康和5(1103).京都
[没]久安3(1147).2.13. 京都
平安時代後期の貴族。左大臣,従一位。後三条天皇の皇子輔仁親王の子。白河天皇に寵愛されて皇子となった。元永2 (1119) 年臣籍に下り,姓を賜わった。詩歌や書にすぐれ,主著『春玉秘鈔』『園記』『春翫記』がある。

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デジタル大辞泉の解説

みなもと‐の‐ありひと【源有仁】

[1103~1147]平安後期の公卿・歌人。後三条天皇の孫。源氏の姓を賜り、臣籍に降下、花園左大臣と称される。詩歌・書に通じた。日記「園槐記」、有職故実書「春玉秘抄」。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

源有仁 みなもとの-ありひと

1103-1147 平安時代後期の公卿(くぎょう)。
康和5年生まれ。輔仁(すけひと)親王の王子。母は源師忠の娘。白河上皇猶子。元永(げんえい)2年(1119)臣籍にはいる。従一位にすすみ,保延(ほうえん)2年(1136)左大臣。美貌で詩歌,管弦にすぐれ,儀礼に通じた。花園左大臣とよばれる。久安3年2月13日死去。45歳。日記に「花園左大臣有仁公記」。

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朝日日本歴史人物事典の解説

源有仁

没年:久安3.2.13(1147.3.16)
生年:康和5(1103)
平安末期の公卿。後三条天皇の皇子輔仁親王と大納言源師忠の娘の子。白河天皇が父輔仁親王の立太子を阻んだ代償として有仁を養子とする。元永2(1119)年賜姓源氏となり,従三位に叙せられ,同年中に権中納言となる抜擢を受けた。以後累進し,内大臣・近衛大将を経て,天承1(1131)年右大臣・従一位,保延2(1136)年左大臣に至る。花園左大臣と称せられた。容貌が優れ,光源氏にたとえられるほどであった。また衣裳に凝り,衣の長さや烏帽子などに工夫を加え,鳥羽上皇と競い合った。詩歌の才に恵まれ,『金葉集』以下の勅撰集に21首入集。音楽の才能も豊かで,ことに琵琶と笙に長じていた。書道もよくし,書風は藤原忠通流のものであったという。このような風流人有仁の邸宅には人の出入りが多く,音楽,鎖連歌などさまざまの趣向豊かな催しが絶えなかったという。

(渡辺晴美)

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世界大百科事典 第2版の解説

みなもとのありひと【源有仁】

1103‐47(康和5‐久安3)
平安後期の公卿。後三条天皇皇子輔仁親王の男。母は大納言源師忠の女。白河上皇の猶子となり,1115年(永久3)白河殿において元服したが,19年(元永2)源の姓を賜って臣籍に下り,従三位に直叙された。破格の優遇である。以後累進して22年(保安3)には20歳の若さで内大臣に昇り,さらに右大臣を経て,36年(保延2)左大臣に進んだ。47年正月病により辞官,ついで出家して成覚と号したが,2月13日没した。時の内大臣藤原頼長はその日記に,〈大臣人となり容貌壮麗にして,進退度あり,糸竹の道(琵琶および笙)に長じ,入木の様に習う。

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大辞林 第三版の解説

みなもとのありひと【源有仁】

1103~1147) 平安後期の廷臣。通称、花園左大臣。後三条天皇の孫。詩歌・書に秀で、衣装に精通して朝廷の装束制度を改革した。日記「園槐記」のほか有職故実書がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

源有仁
みなもとのありひと
(1103―1147)

平安後期の公卿(くぎょう)。別荘が洛北(らくほく)の花園(京都市右京区)にあり花園左大臣とよばれた。後三条(ごさんじょう)天皇皇子輔仁(すけひと)親王の二男。母は大納言(だいなごん)源師忠(もろただ)の女(むすめ)。1115年(永久3)元服し白河(しらかわ)天皇の皇子とされたが、19年(元永2)源氏の姓を賜り臣籍に降下。内大臣、右大臣を経て36年(保延2)左大臣に上る。47年(久安3)1月病により辞職、2月3日出家し(法名成覚)、13日に没した。幼少から利発で美しく、白河・鳥羽(とば)天皇に愛され、鳥羽天皇は皇太子にとも考えたという。詩歌、音楽、書などに秀(すぐ)れ、装束(しょうぞく)の新制度を考案した。日記『花園左大臣有仁公記』(園槐(えんかい)記)、有職故実(ゆうそくこじつ)書『春玉秘抄(しゅんぎょくひしょう)』『秋玉(しゅうぎょく)秘抄』などがある。[吉田早苗]

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