朝日日本歴史人物事典 「源朝子」の解説
源朝子
生年:永享9(1437)
室町時代,後土御門天皇の典侍。庭田長賢の娘。後土御門天皇の親王時代に入侍し,天皇即位後の文明5(1473)年8月典侍となる。後柏原天皇,尊伝法親王の母。後土御門天皇の葬礼延期,後柏原天皇の即位が践祚後22年をへて行われるという事態に示されるように,朝廷・幕府ともに疲弊を極めた困難な時代を生きた。文明18(1486)年には天皇の代官として伊勢に参宮している。明応1(1492)年,病危急におよんで三品および准三宮に叙せられた。没後は,般舟三昧院に葬られた。後柏原天皇即位後の永正1(1504)年7月18日に,皇太后を追贈された。
(西尾和美)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報