源朝子(読み)みなもとのあさこ

朝日日本歴史人物事典 「源朝子」の解説

源朝子

没年:明応1.7.20(1492.8.13)
生年:永享9(1437)
室町時代,後土御門天皇典侍。庭田長賢の娘。後土御門天皇の親王時代に入侍し,天皇即位後の文明5(1473)年8月典侍となる。後柏原天皇,尊伝法親王の母。後土御門天皇の葬礼延期,後柏原天皇の即位が践祚後22年をへて行われるという事態に示されるように,朝廷・幕府ともに疲弊を極めた困難な時代を生きた。文明18(1486)年には天皇の代官として伊勢に参宮している。明応1(1492)年,病危急におよんで三品および准三宮に叙せられた。没後は,般舟三昧院に葬られた。後柏原天皇即位後の永正1(1504)年7月18日に,皇太后を追贈された。

(西尾和美)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源朝子」の解説

源朝子 みなもとの-ちょうし

1437-1492 室町時代,後柏原天皇の母。
永享9年生まれ。贈内大臣庭田長賢の娘。後土御門(ごつちみかど)天皇の後宮にはいり,後柏原天皇,尊伝入道親王を生む。新大納言典侍とよばれた。明応元年7月20日准(じゅ)三宮となり,同日死去。56歳。皇太后を追贈された。名は「あさこ」ともよむ。

源朝子 みなもとの-あさこ

みなもとの-ちょうし

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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