ハンガリー王(ジグモンドZsigmond),在位1387-1437年。ボヘミア王(ジクムントZikmunt),在位1419-37年。この間神聖ローマ皇帝(ジギスムント),在位1410-37年。ボヘミア王カレル1世(神聖ローマ皇帝カール4世)の子。ハンガリー王ラヨシュ1世の娘の女王マリアと結婚してハンガリー王となり,大貴族に依存した政治を行うが,1396年オスマン・トルコ軍とのニコポリスの戦に大敗。神聖ローマ皇帝になってからは西欧への関心を高める。1414-18年にコンスタンツ公会議を開いて教会の分裂を収めたが,結局フスを処刑したためフス派の敵意を買った。兄のバーツラフ4世の死後ボヘミア王を兼ねるが,フス派のジシュカの軍に敗れた(1420-22)。ハンガリーでも37年にフス派の影響を受けたトランシルバニア農民の蜂起を招いた。
執筆者:南塚 信吾
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神聖ローマ皇帝(在位1411~37)。ルクセンブルク家出身。カール4世の次男。1376年ブランデンブルク辺境伯、87年ハンガリー王。1419年ボヘミア(ベーメン)王。1410年ドイツ国王ルプレヒトの死後、二重選挙が行われ、ジギスムントとヨーブストとが国王に選ばれたが、翌年後者の死により単独支配を実現した。コンスタンツに公会議(1414~18)を招集してシスマ(教会分裂)を収束させた。会議ではフスの処刑を決定したが、ベーメンのフス派の反抗を招き、その鎮圧のための十字軍を送ったが、さしたる成果なく、かえって同派のドイツ侵入という事態に至った。その後フス派の内紛を利用してようやく鎮圧に成功した。内政においては都市や騎士層と結んで帝国改革を企図したが、失敗に終わった。
[平城照介]
1368~1437(在位1411~37)
ルクセンブルク家の神聖ローマ皇帝。皇帝カール4世の第2子。コンスタンツ教会会議を主宰し,フスの処刑によりチェコ人の反感を買ってフス戦争を惹起,また同会議でマルティヌス5世を新教皇に選出させて,教会の大分裂に終止符を打った。
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…それを終わらせようと1409年に招集されたピサ教会会議は,ローマのグレゴリウス12世とアビニョンのベネディクトゥス13世とをともに罷免し,新たにアレクサンデル5世を教皇に選んだが,2人の前教皇が罷免を承認しなかったので,かえって3人の教皇が鼎立する結果となった。この異常な事態を解決するために神聖ローマ皇帝ジギスムントの強い要請に基づき,アレクサンデル5世の後任教皇ヨハネス23世が14年11月5日に招集したのがコンスタンツ公会議で,18年4月22日まで続いた。他の2人の教皇は欠席した。…
…しかし,14世紀末オスマン・トルコの圧力が強まるにつれて,ビザンティン帝国は西方から軍事援助を得る前提として,教会統一問題の解決に迫られた。マヌエル2世が1399‐1403年,軍事援助を求めてイタリア諸都市(ただしローマ入りせず),パリ,ロンドンを歴訪したが失敗に終わった後,1414年コンスタンツ公会議が開かれるや,神聖ローマ帝国の皇帝ジギスムントの招きに応じてクリュソロラスを派遣した。17年,同会議で教皇に選ばれたマルティヌス5世のもとで,両教会の接触が本格化し,統一のための新たな公会議について折衝が続いた。…
…国王バーツラフ4世はこの事件に衝撃を受け,卒中で死亡。ハプスブルク家の皇帝ジギスムントが跡を継ぐが,フスの焚刑を彼の責任とするフス派は,彼の即位を認めなかった。そのためジギスムントは教皇マルティヌス5世の勅書を受けて,フス派討伐の十字軍をボヘミアに差し向けたが,軍事指導者ジシュカに率いられたフス派軍はプラハ郊外のビトコフVitkovの丘で十字軍を粉砕した(1420年7月)。…
※「ジギスムント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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