日本歴史地名大系 「溜池町」の解説 溜池町ためいけちよう 京都市:下京区皆山学区溜池町下京区土手町通正面上ル南北に通る土手町(どてまち)通を挟む両側町。北は上珠数屋町(かみじゆずやまち)通、南は正面(しようめん)通(旧七条坊門小路)が通る。平安京の条坊では左京七条四坊四保一〇町南側の地。平安時代には、源融の別業河原院(かわらのいん)の南端の地(拾芥抄)。江戸時代初頭には、豊臣秀吉の築いた南北に走る御土居(おどい)の外側で、田畑であった(寛永一四年洛中絵図)。寛永一八年(一六四一)に、六条と七条の間、東洞院(ひがしのとういん)通の東が東本願寺の寺領となって以後、別業渉成園(しようせいえん)(枳殻邸)の建営にあたり、御土居の付替え・高瀬(たかせ)川の流路変更や道路の開通による周辺の市街地化が行われ、新御土居の内側に沿った土手町通を挟んだ町が形成された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by