溝口派一刀流(読み)みぞぐちはいっとうりゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「溝口派一刀流」の意味・わかりやすい解説

溝口派一刀流
みぞぐちはいっとうりゅう

近世剣術の一流派。伊藤典膳忠也(いとうてんぜんただなり)の高弟で、幕臣の溝口新五左衛門正勝(しんござえもんまさかつ)を祖とする。1651年(慶安4)3月、将軍家光(いえみつ)の病気御慰めのため、一刀流剣術を御覧に供した溝口外記常吉(げきつねよし)の嫡子半左衛門重長(はんざえもんしげなが)(1579―1644)の異称とされてきたが、むしろ、境新右衛門成常(さかいしんえもんなりつね)の三男で、成常が早逝したため伯父である常吉に養われ、御書院番士で400石を領した五左衛門重朝(ござえもんしげとも)(?―1658)ではないかとされる。

[渡邉一郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む