滄(漢字)

普及版 字通 「滄(漢字)」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音] ソウ(サウ)
[字訓] さむい・うみ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は倉(そう)。〔説文〕十一上に「きなり」と滄熱相対する語とし、〔列子、湯問〕にも「滄滄涼涼」の語がある。滄冷の義はもとに作る字。のち蒼青の意よりして滄海滄流のように用いる。

[訓義]
1. さむい、がその本字。
2. みずのいろ、うみ。

[古辞書の訓]
名義抄〕滄 サムシ 〔立〕滄 ウミ 〔字鏡集〕滄 サムシ・スズシ・サム・ウミ

[語系]
滄tsang、tshiangは声義近く、色や寒冷の感覚は(蒼)tsangと関係があろう。また玲(れいろう)の音をtshiangという。

[熟語]
滄淵・滄海滄桑・滄熱滄波・滄・滄滄溟・滄流滄浪
[下接語]
清滄

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android