滄浪(読み)ソウロウ

デジタル大辞泉 「滄浪」の意味・読み・例文・類語

そう‐ろう〔サウラウ〕【×滄浪/×蒼浪】

あおあおとした波。蒼波そうは
「―の水の上、夜伽よとぎに雁鴎の傍近く来るも可笑おかしく」〈露伴・新浦島
(滄浪)川の名。中国湖北省を流れる漢水一部異称という。

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精選版 日本国語大辞典 「滄浪」の意味・読み・例文・類語

そう‐ろうサウラウ【滄浪・蒼浪】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. あおあおとした浪。蒼波
      1. [初出の実例]「漁人鼓枻滄浪裏、田父牽犂緑巖趾」(出典経国集(827)一四・奉和清涼殿画壁山水歌〈菅原清公〉)
      2. [その他の文献]〔文明本節用集(室町中)〕〔陸機‐塘上行〕
    2. ( 形動 ) 年老いて頭髪などが乱れ衰えること。また、そのさま。
      1. [初出の実例]「及老爛之歯。肌膚虚而髪蒼浪」(出典:本朝文粋(1060頃)一二・髪落詞〈兼明親王〉)
      2. [その他の文献]〔白居易‐冬至夜詩〕
  2. [ 2 ] ( 滄浪 ) 中国湖北省を流れる漢水の一部分別称
    1. [初出の実例]「屈原の如きは、『皆酔へり、我は独(ひとり)醒たり』とて、民俗に随はずして、ついに滄浪に没す」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)三)
    2. [その他の文献]〔書経‐禹貢〕

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普及版 字通 「滄浪」の読み・字形・画数・意味

【滄浪】そうろう(さうらう)

青い水の色。また、水名。〔孟子、離婁上〕孺子(じゆし)り、歌うて曰く、滄浪の水(す)まば 以て我が纓(えい)(冠のひも)を(あら)ふべし 滄浪の水濁らば 以て我が足をふべしと。

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